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フォニックスの次は?読めるのに書けない小学生のための単語ゲーム

公開日 2026年9月22日

英会話教室でフォニックスを一年やって、catshipcake も読めるようになった。ところが「cake って書いて」と言うと、keikcak が出てくる。読めるのに書けない。フォニックスを終えた小学生の保護者から、いちばんよく聞く相談です。

これは異常ではなく、順番どおりです。フォニックスは「文字を見て音にする」技術で、書くことは「音から文字を作る」逆方向の技術。読めるからといって、自動的に書けるようにはなりません。逆方向には、逆方向の練習が要ります。この記事では、なぜ読めても書けないのか、フォニックスの後にどんな段階があるのか、そしてその橋渡しを遊びでやる方法を、段階別の単語セットつきで説明します。

読める力と書ける力は、別の力

フォニックスで身につくのは「解読」です。c-a-t を見て、それぞれの文字の音を出し、つなげて「キャット」と読む。文字が目の前にあり、選択肢は与えられています。

書くことは「符号化」です。「キャット」という音を聞いて、ck か、au か、自分で文字を選んで並べる。選択肢は与えられません。しかも英語には、同じ音に複数の綴りがあります(k の音は ckck)。読むときには問題にならない曖昧さが、書くときには全部襲ってきます。

さらに日本の子には、カタカナという回り道があります。「ケーキ」から綴りを作ろうとして keiki になる。この部分は SpellEasy のカタカナが原因?日本の子どもが英語スペリングで間違えやすい理由が詳しく扱っているので、ここでは「読めるから書けるへ」の練習に絞ります。

フォニックスの後の三段階

書ける力は、三つの段階を順に通ります。段階を飛ばすと、読めるのに書けない状態が長引きます。

段階 1:規則どおりの単語を「見て分かる」

catshipcake のように、フォニックスの規則で読める単語を、今度は「綴りの形」として認識する段階。読めるだけでなく、catcut の違いが目で分かる。

ここでワードサーチが効きます。マス目の中で SHIP を見つけるには、S の次が H で、その次が I だと一文字ずつ確かめるしかない。フォニックスで音にはできても、文字の並びを見つめたことがない子に、その経験を遊びとして積ませます。ワードサーチが「書ける」につながる理由に仕組みを書きました。

段階 2:音から綴りを「思い出す」

単語を見せずに、音だけを渡して探させる段階。「シップ」と聞いて、S-H-I-P を頭の中で組み立て、それからマス目を探す。これが符号化の練習そのもので、しかもマス目が答え合わせをしてくれます。SIP と思い出して見つからなければ、何かが違うと分かる。

ワードサーチの音声ヒントがこの段階に当たります。イラストヒントも同じ働きをします(単語を隠すと記憶に残る理由)。

段階 3:規則で読めない単語を「そのまま覚える」

thesaidonefriend。フォニックスの規則では読めず、書けもしない単語で、英語の文章の半分近くを占めます。「サイトワード」と呼ばれ、形ごと覚えるしかありません。ワードサーチはここでも役に立ちます。規則に頼れない単語こそ、文字の並びを何度も見る必要があるからです。

段階別の十語セット

設定:段階 1 は 8×8、横と縦、単語を見せて。段階 2 は同じマス目で音声かイラストのヒント。段階 3 は 10×10 に斜めを加えて。作り方は学校の英単語リストをワードサーチにする方法で。

セット A — 三文字の規則的な語(CVC)

cat · dog · sun · pig · hat · bed · cup · box · bus · fan

セット B — マジック e

cake · bike · home · cute · name · time · nose · five · gate · kite

セット C — 二文字で一音(sh・ch・th・ck)

ship · fish · chip · lunch · bath · think · duck · sock · shop · chin

セット D — 長い母音の綴り(ai・ee・oa・oo)

rain · train · tree · green · boat · road · moon · food · sleep · coat

セット E — サイトワード(規則で読めない語)

the · said · one · was · they · come · what · friend · your · people

セット F — 学校のリストへ(外国語活動の頻出語)

apple · orange · pencil · rabbit · Monday · summer · happy · seven · yellow · water

A から F まで、各セットを週に一つ、段階 1 → 2 の順で二回ずつ。六週間で、フォニックスの「読める」が「綴りの形が分かる」に変わります。その先の学校のリストは、学年・テーマ別の十語セットで続けられます。

「書く」への最後の一歩

ワードサーチで二回見た単語を、一回だけノートに書く。それで十分です。十回書きは要りません。音声ヒントで見つけられた単語は、すでに頭の中で綴りを組み立てられているので、書くのは確認にすぎません。

逆に、音声ヒントでどうしても見つからない単語は、まだ書く準備ができていません。単語を見せる段階に戻し、翌週もう一度。急がないことが、結局いちばん速い。

英会話教室との役割分担

フォニックスを教室で習っている子なら、家でやることは教室の復習ではなく、この記事の「逆方向」の練習です。教室が読む力を作り、家のワードサーチが書く力への橋を架ける。教室の教材にある単語をそのままパズルにすれば、二重の学習になります。

教室に通っていない子でも、フォニックスの本や動画で規則を知っていれば、セット A〜D は同じように使えます。規則を知らない場合は、セット E と F から入って、規則は後から追いつく形でも問題ありません。小学校の英語は、フォニックスを前提にしていないからです。

よくある質問

フォニックスを終えたら、次は何をすればいいですか?

読む方向(文字→音)で身につけた単語を、書く方向(音→文字)で練習することです。具体的には、単語を見せずに音やイラストをヒントにして綴りを思い出させる練習と、規則で読めないサイトワードを形で覚える練習。ワードサーチはその両方に使えます。

読めるのに書けないのは普通ですか?

普通です。読むことと書くことは逆方向の技術で、フォニックスは読む方向しか教えません。書く方向には別の練習が要り、読めるようになってから半年から一年遅れて書けるようになるのが一般的な順序です。

サイトワードとは何ですか?

thesaidone のように、フォニックスの規則では読めず、出てくる頻度が非常に高い単語です。英語の文章の半分近くを占めるため、形ごと覚える必要があります。一覧としては Dolch や Fry のリストが有名で、日本の英会話教室でもよく使われます。

何歳からこの練習を始められますか?

フォニックスで CVC 語(catdog)が読めるようになっていれば、五歳でも段階 1 から始められます。段階 2 の音声ヒントは六歳から、サイトワードは七歳からが目安です。

小学校の英語でフォニックスは習いますか?

学習指導要領には含まれていません。小学校の英語は、音声で慣れ親しんだ語句を読んだり書き写したりする段階で、フォニックスを前提にしていません。ですから、教室で習っていない子も、セット E・F から入れば小学校の英語には十分間に合います。

ワードサーチだけで書けるようになりますか?

「綴りの形を認識し、音から思い出す」ところまでは、ワードサーチで作れます。最後の「手で書く」一歩は、一回の書き写しで足ります。逆に、ワードサーチなしで書き写しだけを重ねると、読めるのに書けない状態が続きやすい。順番の問題です。


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