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英単語は何回出会えば覚えられる?

公開日 2026年9月23日

「英単語は7回見れば覚えられる」「いや、12回」「17回」。ネットには自信たっぷりの数字が並んでいます。保護者として数字がほしくなるのは自然なことです。7回なら7回の復習を組めば安心できます。

本当の答えはそれほどきれいではありませんが、もっと役に立ちます。何回見たかよりも、いつ見たか、そして毎回自分で思い出したかどうかのほうが大切です。二週間に分けた5回の出会い、そのうち3回は頭の中から単語を「取り出す」練習をしたほうが、テスト前夜に15回続けて見るよりずっと効果があります。この記事では、研究が示していることと、それを英単語の家庭学習にどう生かすか、そして一週間の簡単な計画を紹介します。

研究は実際に何を示しているか

決まった回数はありません。「単語を知っている」には、見て分かる、意味が分かる、綴れる、使える、といういくつもの段階があり、それぞれ必要な出会いの回数が違うからです。それでも、いくつかの結果は一貫しています。

出会いが多いほど知識は増えるが、段階ごとに必要な量が違う。Stuart Webb が 2007 年に Applied Linguistics に発表した研究では、学習者が新しい単語に読みの中で 1、3、7、10 回出会う条件を比べました。出会いが増えるごとに、綴りを含むすべての面で知識が伸びましたが、10 回でも単語のすべての面を身につけるには足りませんでした。

綴りはすぐに覚え始めるが、忘れやすい。子どもが読書を通じて単語の綴りを覚える過程については、David Share の「自己教示仮説」に関する研究が知られています。子どもはごく少ない回数、ときには一回の出会いで新しい単語の綴りを覚え始めることがあります。ただ、その単語が再び出てこなければ、最初の記憶はすぐに薄れます。

分けて学ぶほうが、まとめて学ぶより効く。Nicholas Cepeda らが 2006 年に Psychological Bulletin に発表した分析は、数百の実験をまとめ、同じ量の練習でも時間を分けたほうが長期の記憶がはるかによいと結論づけています。

思い出すほうが、読み返すより効く。Jeffrey Karpicke と Henry Roediger は 2008 年の Science の論文で、情報を記憶から繰り返し取り出すほうが、同じ内容を繰り返し読み直すよりはるかによく覚えていられることを示しました。もう一度見ることも役に立ちますが、自分で思い出すことのほうがずっと役に立ちます。

つまり、役に立つ問いは「何回?」ではなく、「何回に分けて、そのうち何回は自分で思い出したか」です。

英単語の家庭学習にどう生かすか

これらをまとめると、単語テストの一語一語について、次のような実用的な目安ができます。

  1. 正しい綴りをしっかり見る出会いを一〜二回。「見て分かる」段階で、最初の記憶ができます。
  2. 別の日に、自分で思い出す出会いを二〜三回。絵や日本語の意味、または音声から、まず綴りを思い浮かべてから確かめます。
  3. 一週間以上あとに、もう一回。まだ覚えているかを確かめます。

合計五〜六回を、一〜二週間に分けて。法則ではありませんが、「テスト前夜に十回ずつ書く」よりずっと効果的です。SpellEasy のスペリングは脳にどう記憶されるか「10回書いて覚える」が効かないときも参考になります。

日本の子どもには、もう一つ大事な点があります。カタカナで知っている単語ほど、「知っているつもり」になりやすいことです。restaurantchocolate はカタカナで何度も見ているので、一回目で覚えたと思ってしまいます。こうした単語こそ、「自分で思い出す」練習を多めにする必要があります。

ワードサーチがこの形に合う理由

ワードサーチは、ヒントの出し方によって二種類の出会いを作れます。

  • 英単語を見ながら探すと、「見て分かる」出会いになります。探しながら綴りをじっくり見るからです。
  • 絵や日本語、音声だけをヒントに探すと、「思い出す」出会いになります。頭の中で綴りを思い浮かべてから探し、合っていたかどうかはマス目がすぐに教えてくれます。

分けて学ぶことも簡単になります。同じ単語を、別の日に新しいマス目でもう一度やれば、新しい、間隔をあけた出会いになります。子どもにとっては新しいパズルで、繰り返しの感じがしません。詳しくはイラストヒントのワードサーチが記憶に残る理由ワードサーチは遊びじゃないで説明しています。

研究にもとづく一週間の計画

月曜日に新しい単語、金曜日に単語テストがある週の例です。

曜日出会い種類
単語リストを見ながらワードサーチ見て分かる
お休み、または単語をいっしょに読む軽い出会い
新しいマス目で、絵か日本語だけをヒントに思い出す
新しいマス目で、音声だけをヒントに思い出す
学校の単語テスト思い出す
翌週の水先週の単語を今週のワードサーチに混ぜるあとで確認

一回五〜十分。最後の行がいちばん大切で、いちばん忘れられがちです。金曜日に書けて、翌週の金曜日に忘れていた単語は、本当には覚えていなかったのです。新しいパズルに先週の単語を二つ三つ混ぜるだけで、消えかけた単語を取り戻せます。20語を一週間で覚える具体的な手順は、SpellEasy の英単語リストの覚え方にもまとめられています。

本当に覚えたかどうかの見分け方

実用的な目安は、三つの別の日に、ヒントなしでその単語を見つけるか書けることです。一回の成功は、偶然や短期の記憶かもしれません。日を分けて三回成功すれば、その単語は定着したと考えてよいでしょう。

WordSearchEasy はこの基準を使っています。ヒントを使わずに三回見つけた単語だけが「マスター済み」になります。進み具合の画面で、どの単語がマスター済みでどれがまだかが分かるので、次のパズルにはまだの単語だけを入れればよく、毎回リスト全体をやり直す必要がありません。

どうしても覚えられない単語は

分けて練習しても、覚えにくい単語があります。becausesaidwhich のように、音と綴りが一致しない単語です。三つの方法があります。

  • 同じ落とし穴を持つ単語と組にするcouldshouldwould はまとめて覚えるほうが、could だけより楽です。
  • 難しい部分をはっきり指す。「saidai は『エ』と読むんだね」。
  • 見る回数より、思い出す回数を増やす。何度も間違える単語に必要なのは、長く見つめることではなく、記憶から取り出す回数です。

同じ単語をいつも間違える場合は、SpellEasy の子どもが同じ英単語をいつも間違える理由と対策も参考になります。

よくある質問

英単語は何回見れば覚えられますか?

決まった回数はありません。研究によれば、何回かの出会いが必要で、それを一度にまとめず別の日に分けること、そして自分で思い出す出会いのほうが、ただ見るより効果があることが分かっています。単語テストの一語なら、一〜二週間で五〜六回、そのうち二〜三回は自分で思い出すのが目安です。

「7回で覚える」は本当ですか?

おおまかな目安の一つで、研究の結論ではありません。語彙の研究が示す回数は、単語、学習者、「覚えた」の定義によって大きく違います。回数そのものより、分けることと、自分で思い出すことのほうが大切です。

毎日やるのと、週に数回やるのではどちらがいいですか?

短い練習を週に何回かに分けるほうが、長い練習を一回やるより効果的です。毎日でもかまいませんが、一回を短くし、自分で思い出す形にすることが条件です。テストの前夜にまとめて覚えるのは避けましょう。

ワードサーチは復習になりますか?

なります。英単語を見ながら探せば「見て分かる」出会いに、絵や日本語、音声だけをヒントに探せば「思い出す」出会いになります。同じ単語を別の日に新しいマス目でやれば、間隔をあけた出会いが一回増えます。

本当に覚えたかどうかはどう判断すればいいですか?

三つの別の日に、ヒントなしでその単語を書けるか、見つけられるかで判断します。一回だけの成功は短期の記憶かもしれませんが、日を分けて何度も成功すれば、長く覚えている証拠です。


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